コーヒーの実は、外側から順に、外皮→果肉→粘液質 (ミューシレージ)→内果皮 (パーチメント)→薄皮(シルバースキン)→種子(コーヒー豆)という構造になっています。
ここからコーヒー豆を取り出すことを精製処理と呼んでいて以下のような4つの方法があり、コーヒーの味わいにも影響を与えることが知られています。
生産された国や一般名称ではなく、コーヒー豆の精製方法やコーヒーノキの品種を知ってコーヒーを味わうことで、好みのコーヒーを見つけやすくなるかも知れません。
コーヒーを果実のまま乾燥させ、乾いた後に果肉と内果皮を除去して生豆にする方法
特有の香りと甘味が感じられるコーヒーになります。
外皮、果肉を除去したあと、水に漬けこんで微生物の働きで粘液質を取り除き、洗い流してから乾燥、乾燥後に脱穀して生豆を取り出す方法
すっきりとした酸味がありクリーンなコーヒーになります。
粘液質を残したまま乾燥を行ない、乾燥後に脱穀して生豆を取り出す方法
粘液質を残す量や乾燥時間によって、ホワイトハニー/イエローハニー/レッドハニー/ブラックハニー等に分類することもあります。
クリアな柔らかい酸味と、甘味をあわせ持ったコーヒーになります。
なかでも、粘液質を残す量の少ないホワイトハニーはウォッシュドに近く、粘液質を残す量の多いブラックハニーはナチュラルに近いコーヒーになります。
果肉除去後、粘液質がついたまま乾燥させ、半乾きの状態でパーチメントを脱穀し生豆の状態で再び乾燥する方法
酸味は穏やかで、独特の香りと余韻、そして濃厚なコクのあるコーヒーになります。