①生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。
②適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。
③適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現されることが求められます。
お届けしますコーヒー豆は、①と②の基準を満たし、③のカッピングテストによって80点以上の点数を獲得したものです。
最終的な抽出はお客様ご自身で行なっていただくため、「スペシャルティコーヒー」ではなく「スペシャルティ基準のコーヒー豆」と表現しています。
アメリカスペシャルティコーヒー協会とは「グローバルなコーヒーコミュニティを育成し、スペシャルティコーヒーが生産者から焙煎・抽出までのバリューチェーン全体で公平で持続可能な活動として繁栄していくための活動を支援すること」を目的とし、1982年に設立された、世界最大のコーヒー業界団体です。 このSCAAで制定されたカッピングテストの評価点数において80点以上の点数を獲得することがスペシャルティコーヒーの基準となります。
ハンドピックとはコーヒー豆に混入している欠点豆や異物を手作業で取り除くことを意味します。
欠点豆の中には、虫喰い豆や発酵豆、カビ豆、未成熟豆、死豆、割れ豆などがあり、異物には小石、麻袋などの繊維、他の植物の種子、害虫などが含まれます。
一般的にハンドピックを行うのは、小規模なロースターに限られます。 なぜならハンドピックには多大な手間と時間がかかるため、中規模以上のロースターではコーヒー豆の取扱い量が多すぎて、大量のコーヒー豆を人力でチェックすることはほぼ不可能であるからです。
このため中規模以上のロースターでは選別機を導入して、明らかに質量の違う小石や繊維などの異物を取り除くことが一般的です。 どんなに選別機が進化してもコーヒー豆に害虫が入り込んだ時の小さな小さな穴を見つけ出したり、コーヒー豆のほんの片隅に生えた僅かなカビを見つけ出すことは困難なのです。
しかしながら虫喰い豆や発酵豆、カビ豆、未成熟豆、死豆、焙煎によって焦げた豆(割れ豆の破片など)、煎りムラのあるコーヒー豆などの混入はコーヒーの味に大きく影響を与えます。
生豆の時と焙煎後に入念なハンドピックを行なうことで、ブラックで飲んで美味しい、冷めても美味しい、雑味のないコーヒーが生み出されるのです。